いようなこうけい

旦那「ばあちゃん亡くなったって本当?

正月に会った時は

元気だったよね?」

るい「LINEにも書いたけど

亡くなったの義母さんのお母様みたい、、、
 
 とりあえず連絡してみて」

旦那「え!母さんの母さん?

 母さん両親と確か絶縁してるから
 俺、ばあちゃんに最後に会ったの

 小学生の時なんだけど、、、」

とりあえず私は1度もあったことがない
たくみ君は小学生いらいあっていないらしい

たくみ君と相談して

祖母のお通夜にいくために

それぞれの家で支度を済ませ

新幹線乗り場で落ち合う

新幹線と在来線を乗り継ぎ

片道5時間の長距離移動

親族の誰にも別居している事を

伝えていないので

色々打ち合わせ時間がとれて

正直助かった

何か食べ物を買いたくて

タクミ君に

駅弁買う?

と聞いたら

ルイちゃんの好きそうなの

一緒に買っておいたよ

袋をみせてくれた

長年一緒に生活してきたから

私の好みを

タクミ君は知り尽くしていて

久しぶりの新幹線での長距離移動も

気を使わず

疲れたら眠り

お腹が空けば駅弁を食べ

タクミ君との居心地の良さに

自分自身に驚いた

「たくみ君、喪服持ってた?」

「それが見つからなくて

 慌てて紳士服屋に駆け込んで

 適当なの買ってきた

 ルイちゃんは?

 引っ越しの時、持ち出してあった?」

「まぁ、かなり微妙なやつだけど

 一応持ってきたよ」

クローゼットを探して見つかった

喪服は独身の時に買った

なんだか少しフリフリした喪服で

親族として正解なのか?

謎だが

とりあえず手持ちはコレしかない

駅からタクシーで葬儀場へ行き

葬儀場で義理母と顔を合わせた時に

「この度はご愁傷様です」

と言うのが正解なのか?

もはや、喪服も挨拶も正解がみつからず

情けない事に

たくみ君の影に隠れながら

目立たないように過ごす事だけに

神経を集中させる事にした。

初めて見る旦那の祖父は

こちらが動揺するぐらい

パニック状態で

棺桶にすがりつき

「なんでワシをおいて先に死ぬんやー」 

とおいおい泣いたかと思えば

「京子!久しぶりやな!元気やったか?」

と絶縁により10年以上ぶりに会う 

義理母との対面に感激したり

泣けば笑い

笑えば泣きと

とにかく精神状態が大変な事だけは理解した

義理母には妹が1人いて
(旦那からみた叔母?)

妹さんには結婚式でお会いしたことがあった

とは言え結婚式で顔をみた程度で

お話するのはこの時初めて

明らかに錯乱状態の祖父

なだめる叔母と義理母

遠目にみている親戚たち、、、

なんだか異様な光景で益々現実味がなく

久しぶりに履いたパンプスの靴擦れだけが

現実味を帯びてズキズキ痛んだ