別居した事で
定時に退社して
早く家に帰り
食事の準備や家事をしなくてもよくなった
事で
今までから
必要以上に仕事を引き受けないように
していたけど
帰っても待ってる人もいないし
特にすることがないから
同じ部署で忙しいそうな人たちに
よかったらこの資料作り私がしますよ
と自分の仕事が一段落して
手が空いた時は声をかけるようになった
私が作った資料や企画書が
思った以上に出来が良いらしく
営業さんたちから
思った以上に
仕事を沢山任されるようになり
気がつけば毎日残業して
仕事にのめり込んで行った
けど誰もいない家に帰り
1人で
コンビニ弁当を食べるより
仕事をして評価される事のほうが
楽しく充実していた
午後の会議が終わり
デスクにもどると
「あ、ルイさん。
会議もう終わった?
今、少しいい?」
課長と目があったとたんそう言われ
すでに歩きだした課長の背中を
慌てて追いかけた
他のデスクに座ってる若い20代の
女の子たちが
なんだろ?
とヒソヒソ話すのが視界の端にうつる
課長は空いている会議室にはいり
「悪い話じゃないから
とりあえず座って」
と言われ
「はい
失礼します」
「最近、ルイさんの仕事の評価が
よいみたいだね
そこで
新サービスの立ち上げメンバーに
入ってもらう事になりそうでね
それにともなって
部長には話通しておくから
昇給試験を次のタイミングで
受けてみない?」
「え?
私がですか?」
「そう
ルイさんが
とりあえず部長に話通しておくから
心づもりと準備すすめておいてね」
私が働いている会社は
学生が働きたい企業ランキングに
必ず上位に挙げられる会社で
内定をもらえた時は
ドッキリかと思って信じられなかった
その時と同じぐらい
いや
それ以上に
私の何が評価されたのか
わからなかった
この日は月に一度は会って
近況報告しようと言っていた
旦那に会う日だった
久しぶりに待ち合わせして
待ち合わせ場所に現れた旦那は
一緒に暮らしていた時より素敵にみえた