旦那とは気まずいままだったが、朝はお互い出社準備でバタバタしているのが救いだった。
セラピストからDM返信が来ているか気になったが旦那の前でチェックする勇気はないので会社の昼休みにチェックすることにした。
いつもの昼休み同僚数名とランチするため、なかなかDMのチェックのタイミングが難しかったが、みんなの化粧直しタイムが始まったタイミングでDMをチェックした。
「DMありがとう!すごく嬉しいよ。
平日の18時以降だと、〇日、〇日、〇日ならすぐに予約できるよ。
連絡待ってるね♡」
仕事でのメールのやり取りに慣れていたため、初対面の人から、すごくフランクな返信に少々とまどったが、セラピストとのDMやりとりは距離が近い感じが正解なのだと理解した。
ならば、こちらもフランクに返信しようではないか。
「さっそくの返信ありがとう。
少し考えてからまた日程の連絡するね。」
職場の昼休憩に予約日を決めれるほど大胆ではなかった。
それに具体的な日程を打診されて正直緊張感が増した。
そんな私をよそにセラピストからは次々にDMが送られてくるようになった。
「〇日じゃなくてもルイちゃんの都合の良い日教えてね。」
「早く会いたいな」
「どんな事して過ごす?」
「どんなお願いでも叶えてあげるよ」
「ルイちゃんのこと、もっとよく教えてほしいな」
DMが頻繁に送られてくるので、私もそのたびに返信した。
「私も楽しみにしています。
「初心者なのでおまかせで・・・」
「会えるまでにお願い事考えておくね」
「もっと仲良くなったらね」
現実ではありえないような甘い言葉を送ってくるセラピストだが、たぶんこうやって非現実的な、やりとをを楽しむのが、たぶん女性風俗なのだ。
男性風俗はどうなんだろう?
働いている風俗嬢と甘いDMのやりとりをするのだろうか・・・
なと、考えてもどうしようもないくだらな事を考えるぐらい、セラピストから甘いDMが送られれば送られて来るだけ私の頭の中は冷めて冷静だった。