野薔薇
「って事があってね
夫は期待してただけに
ガッカリして微妙な感じで
終了したから
これで諦めてくれたかな?
って思っていたのに
なんだか
ますます熱心に
次こそは!って新しいセラピストさん
探し始めて
今回のこともあるし
夫が決めたセラピストさんに
正直不安しかなくて
皆んなに経験豊富そうなセラピストさん
教えてもらえたらなと思って」
みー
「複数プレイが得意なセラピかー
私まだダブル未経験だけど
H店のタカさんとか
セラピスト歴長いし
良さげかな?」
とスマホのホームページの画面を
みんなで、覗き込み
るい
「40代か
確かに緊縛とかも得意って書いてるし
いいかもね」
と話していると
食事が運ばれてきて
みんな目配せをして
会話がストップする
スタッフさんが出ていくと同時に
すかさず
美那
「私、ダブル最近したよ
M店のカイさんと葵君に頼んで
めちゃくちゃ楽しかったけど
カップルコースなら
セラピストさん1人だし
確かに
経験豊富なセラピストさんの方が
いいかもね」
みー
「野薔薇さんは?
野薔薇さん自身はどんなセラピ
希望なの?
プレイ内容も大事だけど
そもそも野薔薇さんが
どんなセラピ呼びたいかで
決めてみたら?」
野薔薇
「え?
私
考えた事なかったかも
そうですよね
せっかく選べるなら、、、」
美那
「選べるなら?」
野薔薇
「イケメンですかね」
えー!
意外すぎる!
顔面?
まさかの顔重視?
って全員で爆笑
みー
「野薔薇さんって本当に
天然でおもしろいよね
イケメンならS店の凪君が
爆イケで有名だったけど
最近、辞めちゃったしな」
凪君の名前が急にでて
美那と顔をあわせる
るい
「え?
凪君辞めたの?」
みー
「るいちゃん凪くんに入ってたの?
私は会った事ないけど
イケメンすぎて
爆速でランカーになって
最近は、なんか沼の客同士が揉めて
ストーカーみたいな被害に
あってたみたいだよ」
るい
「掲示板すごい荒れてたよね?」
みー
「沼がかなり嘘や悪質な書き込み繰り返してたみたい
最後は客同士で開示請求するとかまで
荒れまくってたよ」
美那
「掲示板の内容が嘘だったって事?」
みー
「どうなんだろ?
ボスラブ本当みたいな嘘だらけだからね
私の友達がはいってた時は凪くん
ただ延とかなかったみたいだし
けっこうお仕事ピって聞いてたけどね
この業界、嫉妬した客の剝がし目的
で
嘘のかきこみ多いからね」
みーちゃんに
もっと詳しく話をきこうと
前のめりで質問をしようとしたら
スマホの着信
画面を見ると
義母
ぎょっとして
「ちょっと席外すね」
と慌てて個室からでて
義母の電話にでる
実は義母には
タクミ君と別居している事を伝えていない