野ばらさん

DMで指定された
隠れ屋的なオシャレなレストランは

看板がなく
入り口がここであっているのかわからず

迷ったけど
恐る恐る2人でドアをあけ
中を除く

スタッフの方から

いらっしゃいませ
ご予約ですか?

ときかれ

美那がスマホをみて

「野薔薇です」

と答えた

「野薔薇様お待ちしておりました」

と個室へ案内してくれ一安心


「え? 野薔薇って?誰?」

「今から会うユーザーさん
 本名じゃないんじゃない?」

なるほど

名字なのか
名前なのか

どちらかわからない絶妙な名前で
すごい

案内された個室へ入ると

私たちより少し年上と思われる
上品で綺麗な女性がいた

女性が立ち上がり

「はじめまして野薔薇です」

と挨拶があり

慌てて私たちも

「はじめまして

 私が美那で
 こちらが友達のルイです」

挨拶していると後ろから声がして

「すごいお店ですね

 さすが野薔薇さんチョイス」

振り返ると

お人形さんのような
可愛い女性が立っていた

野薔薇
「ミーちゃん

 お久しぶりです
 またお会いできて嬉しいです

 こちらミーちゃんさんです
 みーちゃんとも
 ユーザー繋がりでオフ会で
 何度かお食事していて
 今日お誘いしました」

と簡単な自己紹介があり

とりあえず色んな話をしようと
言う事で

シャンパンを頼んで

乾杯する

オフ会は共通の
女風ユーザーと言う事が

初めからわかって集まっているので

普段話せない
セラピストとの

赤裸々な内容も
オープンに話すことができた

ミー
「みんな、ぶっちゃけ女風の資金って
 どうしてるの?

 ホテル代とかもユーザー持ち出し
 2時間のショートでも

 一回三万とか飛ぶよね

 ランカー選んだら指名料も
 プラスアルファーだし
 資金繰りキツくない?」

 
私と美那は顔を見合わせる

美那
「私は小さなサロン経験してるから
 けっこう自由になるお金はあるんだよね

 ホストと遊ぶより
 女風はまだ格安だと思ってたりする」

ルイちゃんは?

とみーちゃんにきかれ

「私は、まー
 普通の会社員だから

 トラベルとかは無理だけど
 月に数回利用する程度なら
 なんとかなるかな」

なんとなく濁して答えたけど

実は私の年収は

世間一般で平均年収と言われる
同世代の男性より多い

私より少ない年収で
家族を養っている人もいる中で

一人暮らしで
稼いだお金は全て自分のお小遣いみたいな
ものだから

セラピストに月十万ぐらいなら
無理なく支払うことはできたりする

昇給すればさらに年収は上がるし
 
みー
「いいなー

 女風ユーザーお金持ってる人多いよね

 夜職のお姉さんも多いけど
 野薔薇さんみたいなセレブ主婦も
 多くて羨ましい

 ちなみに私はパパ活で稼いだお金を
 セラピストで溶かしてる状態です」

美那
「野薔薇さんセレブなんですか?」

野薔薇
「そんな事はないんだけど

 夫が会社経営してて

 実は女風の利用料は夫が
 出してるから」

るい
「え?

 旦那様公認なんですか?」

野薔薇
「公認と言うか、、、

 夫と一緒に利用してるの

 それで相談したくて
 今日集まってもらったんだけど」

一緒に利用‼️

なんだか話が見えないけど
すごい展開になってきた