違和感

待ち合わせ場所へ近づくと

遠目に凪くんがみえた

高身長でスタイルのよい凪くんは

遠目からでも
カッコよくて

すぐにわかる

小走りで凪くんに近づいた

久しぶりにみる凪くんは

なんだか疲れ気味にみえて

心配になる

そのままいつも通りホテルにいき

ホテルのソファーに座って

いつもなら別れ際に渡すお金を

今回ははじめて

先に渡す事にした

お店を通す時は

予約した時間と
指名料などの請求メールが

あらかじめくるけど

今回は

凪君に直接連絡して
予約したから

予約時間も不明だし

先に渡した方がいいかな?

と思い

鞄から封筒を取り出して


「あの、、、

 今日は急な予約だったのに
 ありがとう

 これ、この前約束した金額入れてきたから

 先に渡していいかな?」

凪君は少し驚いた様子だったけど

凪君
「今日会えるの楽しみに
 してたから嬉しい

 ルイちゃんありがとう」

と封筒を受け取り

中は特に確認しないで
鞄になおす
 
 
 

「気のせいかもしれないけど

 凪君すごく疲れてそうだけど

 大丈夫?」


「うーん

 とりあえずベッドで
 イチャイチャしながら

 お話しよ」

と私のてをとり

ベッドで2人で横になる

凪君にベッドで腕枕されながら

凪君の話を聞く


「なんか今、粘着質な

 お客さんのストーカーにあってて

 トラブってるんだよね」

とサラっと衝撃的な事を言いはじめた
ことに驚いて

思わず起き上がる


「え?

 ストーカー?
 大丈夫なの?」

起き上がった私の手を引いて

再びベッドに押し倒して


「大丈夫じゃないよ

 みんなルイちゃんみたいに
 良い人ならいいけど

 嫉妬や束縛もすごいし

 スケジュールチェックされて

 
 家がある最寄駅に

 お客がいてトラブルになって

 精神的に参ってる」


「え?

 凪君の自宅知ってるお客さんがいるの?」

と言うと

なんとなく気まずい顔を

一瞬した後に

私の口をキスでふさぐ

凪君
「ルイちゃんとこうしてると

 本当に癒される」

と私のスカートに手を入れはじめた

私「あ、あ、あの……お願いシャワー浴びさせて……」

凪君
「我慢できないから

 急いでね」

凪くんはベッドに横になったまま
笑顔で私を見送った。

彼から解放されると、

浴室へ行きシャワーの蛇口をひねった。

なんだか体中が
心臓みたいにドキドキしていた。

この前のオイルマッサージ
気持ちよかった、、、

これから起こることを想像し

体温が上がっていく気がした

急いで浴室から出ると

凪君はなんだか難しい顔で
スマホをみていた

いつも予約時間は
スマホをみる事なんてなかったから

少し違和感を覚える

凪君がすぐに立ち上がって私の方へと来た。

凪君からの
とろけるような、キス

目を閉じて

唇に重なる柔らかい感触にクラクラし

さっきまで感じていた
違和感をすぐに忘れてしまう

唇は頬へ移り、そして瞼に軽く触れた。

「オレも入らせて

 すぐ出るからベッドで待っててね」

もう一度軽くキスをして、浴室に入っていった。

ドキドキしたまま

私はベッドでおとなしく待つ