欲しかった連絡

ベッドから下半身裸で抜け出し

シャワーをかるく浴びたかったけど

義家族がまだ眠っていると思い
諦めた

キッチンで朝食の準備をしようと思い
とりあえず着替える

普段の我が家は

トーストに卵

コーヒー

ぐらいの簡単な朝食だけど

義父がパン🍞を食べないらしく

義実家の朝食は和食らしい

着替えてエプロンをつけ
キッチンへいくと

リビングにはすでに義父が起きて
テレビをみていた


「おはようございます

 朝食の準備すぐにしますね」

と焦って言うと

義父
「年寄りは朝早くで申し訳ない

 気にせずゆっくりでよいから」

と言われキッチンへむかうと
驚いた事に

エプロン姿の義母が
朝食の準備をしていた

義母
「ルイさんおはよう

 キッチン勝手に使ってごめんなさいね

 お味噌汁と胡麻和えと
 卵焼きは準備しておきました

 あとはシャケを焼いたら
 完成するから
 ルイさんは座って待っていて」

義母はいったい何時に起きていたんだろう

旦那も義姉も全く起きてくる気配がなく

リビングで義父と義母

私の三人と言う気まずい空間

義母
「2人は疲れてるだろうから
 ゆっくり眠ってもらって

 先に三人で朝食にしましょう」

と何故か三人でダイニングにならんで
朝食を食べる

そうこうしているうにち

旦那と義姉も起きてきて

義母が慌ただしく

2人のお味噌汁やご飯をよそったりして
甲斐甲斐しく朝からお世話に忙しそうだ

小学生の子供じゃあるまいし、、、

旦那
「朝からお味噌汁贅沢だね

 やっぱり美味しいわ」

と言い

義母に気遣っているのだろうけど

毎朝パンを用意している私は
イライラが止まらない

そこから、お土産など買いたいと言う

義母のリクエストで

お買い物に行く事にしたら

義母は
色んな親戚へ配るから!

と張り切っていたけど

義父は

じゃあ、わたくしは先に

と突然
1人で新幹線で帰って行った

帰る家は同じなのに

行きだけでなく

帰りもバラバラな事に再び驚いた

義母と義姉は

義父が帰って行った事で

あれも食べたい
これも食べてみた

あのお店へ行きたいと

行きたい場所や
食べたいものを

それぞれにリクエストしてきて
それに応えようと

旦那は必死にアテンドしていた

新幹線乗り場へ2人をおくると
別れ際に

義母が私へ駆け寄り

義母
「ルイさん色々お世話になりました

 これ少ないけど」

と10000円札を渡してきたので


「お母さん

 お気持ちだけで大丈夫です」

と断ったけど

義母
「もう新幹線くるから行くわね」

と10000円を私の手に握らせ
大慌てで去って行った

義家族の接待から解放され
マンションへ戻った頃には

なんだか心身共に疲弊しきっていた

旦那
「ルイちゃんのおかげで

 すごい親孝行ができたよ

 本当にありがとう」

と昨日からずっと上機嫌だ


「喜んでもらえてよかったよ

 私寝不足だから今日はもう寝るね」

とシャワーへいき

ベッドへ横になる

上機嫌の旦那とは打って変わり

私の気分は自分でも
驚くぐらい沈んでいく

横になりながら

スマホを確認すると

昨日からみていなかった
LINEの通知が溜まっていた

グループLINEや
急ぎでなさそうな連絡ばかりだと思っていたら

凪くんからLINEがきていて

予約してない時に
凪くんからLINEは来ないと思っていたので

驚いてドキッとする

慌ててLINEを確認すると

ルイちゃん元気?

俺は色々トラブルがあって
バタバタしてたから
連絡できてなくてごめんね
会ってルイちゃんに甘えたいよ

と連絡があり

トラブル?

どうしたんだろ、、、
大丈夫かな?

元気にしてるよ

トラブル大丈夫?
私も甘えたいから
今週予約できるかな?

と返信すると
すぐに既読になり

ありがとう
会えるの嬉しいよ

今週末金曜日の19時どう?

急に明後日凪くんと会えることになり
なんだか少し元気がでてきて
眠りについた