はじめてのクリニック

色々調べたけど

近所の産婦人科ではなく

今井さんが教えてくれた

不妊治療の有名なクリニックへ

旦那には秘密にして
1人で行くことにした

クリニックはまるでホテルのように
綺麗な待合室で

すごく驚いた

問診で今日は

感染症の検査と、超音波検査で卵胞のチェック。

と言われて

待合室で緊張して待ち

診察室に呼ばれて

緊張してドアをあけると

私が思っていたより
年配の優しそうな先生がそこにいた

超音波での卵胞チェックをしてもらい

あと3〜4日で排卵が起きるだろうという
ことで

タイミングの指導をしてもらい

次は生理がきたら低温期の血液検査からホルモンの確認してみましょう

あとは看護師から別室で
説明を受けるようにいわれ

ここにくるまで死ぬほど緊張していたのに

あっけなく
はじめての診察が終わった

タイミング療法をするには
もちろん旦那の協力が必要で

私は診察室へ入る前より
高いハードルに感じた

とにかく排卵までの猶予は
三日しかなく

この日の夕飯の時に

旦那に

今日の夕飯はハンバーグだよ

と同じぐらい軽いテンションで
伝わるように

「会社の人に教えてもらった

 レディースクリニックに
 健康診断もかねて今日言ってきてね

 3日以内ぐらいに
 妊娠できそうなタイミングがあるんだけど
 どうかな?」

と不自然なぐらい早口で
旦那に伝えた

旦那は少し驚いたようすで

「そうなんだ

 何も聞かされなかったから
 驚いたけど

 ルイちゃんとの子供
 俺も欲しいと思っていたから

 うん」

とだけ言って

あとはお互いこの話題にならないように

あえて違う話を沢山して
変な緊張感がある食卓で

言えてほっとした気持ちと

これからどうなんんだろ

と言うふわふわした気持ちで

ご飯の味があまりしなかった