視線

イベント会場がある最寄り駅で
みーちゃんと待ち合わせする

遠目から見てもすぐにわかる
美少女のみーちゃんが
私をみつけて手を振って近づいてきた

「ルイちゃん久しぶりー

 今日は誘ってくれて
 ありがとです」

「こちらこそ
 みーちゃん来てくれて
 助かるよ

 この前は先に帰ってごめんね」

「あの後すごい盛り上がって

 3人で3次会まで行ったよ

 美那ちゃん
 迫力の美人なのにドMで
 ギャップ萌えがすごいね」

「そうなんだよね

 見た目からは想像できないよね

 ところで
 みーちゃん女風イベントには
 よく行くの?」

「そうだなー

 女風イベントじたい少ないから
 気になるセラピストが
 イベント参加してたら

 見に行く感じかな

 パネ詐欺ふせげるから
 金ドブにならないしね」

「やっぱりパネ詐欺多いの?」

「あるあるだよ

 まーモザイク多いから仕方ないけど

 写真だと20代でイケっぽくて
 予約したら

 実際きたらあきらかに
 30後半のオジピきて
 泣きそうになった事あるよ」

「え?

 そんな時どうするの?」

「私は5千円払ってキャンセルか

 キャンセルしにくいなら
 2万払って予約時間
 ホテルいかないでお茶して帰るか
 しかないよね」

とみーちゃんの
女風話を聞きながら歩いていると

あっという間に
イベント会場のバーの前についた

地下へ続く階段をおり

重厚なドアをあけ

バーへ入ると

薄暗い店内で

物腰柔らかい男性にはな
いらっしゃい
イベント参加でいいですか?

とセラピストさんらしき人に挨拶され

はい
20時からの枠で2人予約してます

指名セラピスト決まってる?

などと案内まえに色々きかれていると

凪君が現れ

「ルイちゃん、きてくれたんだ

 俺のお客さんだから5番に案内して
 もらえる?」

「では、こちらにどうぞ」

と店内のフロアに案内されると

今日の

バーは

女風の貸し切りイベントらしく

広いフロアはパーテーションで仕切りがあり

隣のテーブルが見えにくいように
セッティングされていた

「じゃあ、こちらの席でお願いします」

と席にすわると

はじめましての
セラピストさんが

「はじめまして

 A店のカイトです

 2人はシーシャ初めて?」

みー
「はじめてー

 すごいエキゾチックな雰囲気で
 ビックリしてる」

「私も初めてです」

「じゃあ簡単に説明からするね

 まずはフレーバー選んでもらうんだけど

 
 フルーツ系、ミント系、コーヒー・紅茶系、スパイス系
 とかあるけど、どれにする?」

みー
「私ミント系がいい

ルイちゃんは?」

「私も同じで」

「ミント系ね。

 あとはワインやウィスキー入れること
 出来るけどどうする?」

「いれたらどうなるの?」

「お酒飲むのと同じ感じかな」

「みーちゃん、どうする?
 私、ウィスキーしてみたい」

「私も!

 酔えるなら楽しいよね」

「了解

 じゃ、用意してくるね」

とカイト君は去っていくと

みー

「凪君ってさっきチラッと
 挨拶きたピだよね?」

うん

「噂以上の
 爆イケでビックリしたんだけど

 あれは沼続出するわけだわ

 ルイちゃん新店舗で
 また凪君
 指名するの?」

「私も前に沼に片足突っ込んだから
 
 慎重になってるから
 迷ってるんだかなきど

 なんか凪くんといると
 居心地良いんだよね」

と話しているところに

凪君がドリンクを持って
現れた

「2人とも楽しんでる?

 ルイちゃんの友達は
 初めまして

 だよね」

「はい

 凪君会ってみたかったから
 イベント参加するってきいて
 ルイちゃんの誘いに食いつきました

 みーです」

「凪です

 シーシャどう?
 2人とも初めてかな?」

と凪君がシーシャの吸い方の説明をしてくれて

シーシャを手にしたら
みーちゃんが

「写真とろ

 Xのせたい」

と2人でならんで
シーシャを手に写真をとる

みーちゃんはすぐに
ポストし始めたから

「みーちゃん!
 私、女風アカで顔出ししてない💦」

みーちゃんをせいすと

「大丈夫、大丈夫

 ルイちゃんは
 身バレしないように
 顔にスタンプしたから

 ルイちゃん女風専用アカ?」

「うん

 基本的に予約の時と

 気になってる人フォローして
 流れてくるのをチェックしてるかんじ

 みーちゃん顔出ししてるの?」

「一部スタンプしてるけど

 私はけっこうオフ会してるし
 
 リアルで繋がってる人多いからね」

凪君が私の隣に座り
シーシャを一緒に吸い始める

「ルイちゃんまた痩せた?

 仕事大変なんじゃない?」

と私の目をみて
頬をさりげなくさわる

ふいに触られ
赤くなり下をむくと

みーちゃんがすかさず

「ちょっと2人の世界に
 入らないでくれる!」

と突っ込む

そのえ新たなセラピストが

「こんばんは

 隣に座っていいかな?」

とみーちゃんの隣にセラピストが

「風雅です

 遠目でもわかるぐらい
 お人気みたいに可愛い子がきたから

 ちょっと驚いた」

「ありがとう

 今月美クリ課金沢山した甲斐ある」


「風雅さんは
 今月から俺がお世話になる店舗の

 代表セラピストだよ」

みー
「風雅さん今は新規とってないんですか?

 入ってみたかったのに
 リピ客しか今は予約とってないって
 噂できいて」

風雅「そうなんだよね

 プレーヤーとしては半分引退で
 今は新人セラピストの研修とか
 裏方仕事多くてなかなか
 新規まで手が回ってなくて」

るい
「新人研修とかあるんですね

 凪君も受けるの?
 どんな事するの?かっこ

 
風雅
「大手ならセラピストの登録料払ってから

 契約してる女性講師が指導してくれるんだけど
 僕のところはまだ専属の女性講師がいなくて

 モニター募集して
 僕が施術しながら新人研修してるんだよね」

みー
「モニター募集してるの?

 モニターになれば
 風雅さんの施術無料で受けれるって事?」

風雅
「まーそうなるね

 ただ新人がメインになるから
 僕はサブだけどね」

ルイ
「モニターなんてあるんですね

 ちょっと興味あるかも」

風雅
「本当?

 ちょうど来週モニター募集する予定だったから
 ルイちゃん来てくれる?
 助かります 」


「風雅さんやめてください

 ルイちゃんは
 モニターNGですから」

と私の肩をだく

風雅

「ルイちゃん凪のオキニなんだ」

みー
「ルイちゃんいいなー
 私も好きピのオキニになりたい

風雅さん
私モニターしたい!

 私でもいい?」

風雅
「もちろん

 みーちゃん助かる

 ありがとう」

と風雅さんは
さりげなく
みーちゃんをハグする

2人は意気投合してその後も
シャンパンあけて

何度も乾杯して
すごく楽しそう

私も凪君に肩を抱かれながら
シーシャとお酒がすすんで

なんだか頭がふわふわする

気のせいだか
誰かの視線を感じて
キョロキョロすると

「ルイちゃんどうしたの?」

「うん

 なんだか誰かに見られてる気がして」
 
  
「大丈夫

 気のせいだよ」

と私の頬に手をあて
凪くんのほうに顔をむかせる

けどやっぱり何が違和感があり
頭もフラフラするから

「凪君、初めてのシーシャで
 なんだか酔ったみたいだから
 今日はもう帰るね

 みーちゃん私帰るけど
 どうする?」

「私は風雅さんと
 もう少し話してから帰るよー

 この後くるセラピに
 会ってみたい人いるし」

「そっか

 じゃ、楽しんでね
 また連絡するね」

と立ち上がると足元が
ぐらっとして

凪君が肩をささえる

「ルイちゃん
 俺イベントまだ抜けれなくて
 送れないんだけど

 駅までは一緒にいくね

 風雅さんすみません
 すぐ戻るので
 少し抜けます」

と地下の階段を
凪君に支えられながらあがり

駅まで肩を抱かれながら
歩く

人通りが少ない路地で凪くんが
急に

「今日は来てくれてありがとう

 顔が見れただけで
 元気でた」

て私を抱き寄せ頬にキスする

「うん。また、時間が取れそうな時に
 連絡するね」

と言うと
凪くんが真面目な顔で

「ルイちゃんお願いがあるんだけど、、、

 俺まだ今のお店ではお客さんとってなくて

 初めてはやっぱり
 ルイちゃんだったら
 いいなと思ってる」

「え?まだお客さんとっていないの?」

「前の店舗で色々あったし
 これからは信頼できる人だけ

 予約受けれたらなと思ってるんだよね

 だからこそ1番はルイちゃんがよくて」

特別扱いは
やっぱり単純に嬉しくて

「わかった

 じゃあ早めに予約日決めて連絡するね」

「本当?
 マジで嬉しい

 新しい店舗初回だし
 ショートでいいからね」

と私を抱きしめてキスをする

その様子を
凪君の被り客に
スマホで撮られてる事も知らず

お酒とシーシャと凪君に酔って

楽しい気持ちでマンションへ帰った